ardabana

Lyric

滲んだ其処に微かな吐息 電池切れ間際の反響と、僕
ペン先、首筋に当てたまま 君が何か言うのを待ってみてるだけ

一秒、途切れた言葉 降り出す雨に紛れ込んだ「音」
気付かぬフリに気付いた 僕にとっては出来過ぎた痛み

形のない明日を夢見たから 綺麗事の一つに数えてしまった
さよならの意味を教えられて 気が狂いそうなほど怖かったのに

色違いの僕が 見慣れた景色に灯る
止め処もない目眩はまるで 君を映し出す空

(こわ)れてしまう玩具だから 君以外誰も触れさせはしない
あれから幾らか強くなれたよと 強がれるほど弱い痛い僕

嘘に混じった君が 誤魔化しきれない僕を壊した
切る場所も亡くした 着慣れた裾が隠した手首を

逃げ場所にした未来は脆く 目隠しのまま君を探すだけ
面影の中、歩けぬ僕と あんなにも笑った君の笑顔

縛り付ける過去形は徒花(あだばな)を咲かせ 繋いでた指先に噛んだ痕
不透明な輪郭はもう思い出せないと 心を騙している

君の声が聞こえなくなって ノイズまみれの嘘ばかりが鳴る
僕の声が届く頃には 重ねた想いも霞んでいくのだろう

Member
作詞
UN_Ackky
作編曲
oov
ギター
つらら
コーラス
C
D
ボーカル
nam
イラスト
sorakera